計画的恋愛
「僕が好きなのは相対性理論だな」

「君は在り来たりなことを言うね。フェルマーの原理の方が断然素晴らしい」


目の前で繰り広げられるついていけない討論会。
適当に『雑談会』というサークルに来てみたが、失敗した。

私は普通に雑談したいだけなの。
あれが好きとか嫌いとか、あのドラマ観たとかさ。

この学校にまともな人間はいないのか……。


「アインシュタイン様の方が天才だ!」

「いや、フェルマー様だ!」


もう帰ろう……。




「ひよりちゃんじゃない?やっほー!」

一人でトボトボと駅へと向かい歩いて帰ろうとすると明るい声が私を呼び止めた。
その声に振り向くと笑顔の明ちゃんが居た。

後光が見えた。
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