計画的恋愛
「落ち着いた?」

「はい…ありがとうございます……」

乾さんは泣いている私を落ち着かせるために自動販売機で紅茶を買ってきてくれた。


「何かあったの?」

「……暁君、浮気してるかも……」

「暁様が浮気っ!?!?」


乾さんは声を荒げて驚いていた。


「嘘だよ……!暁様に限って、そんな……!あんな素晴らしい方が倫理に反したことをするなんて有り得ない!俺は信じないよっ!」


乾さんはまだマインドコントロールが解けていないのか、様付けだし、昂る感情を全面に出している。

『倫理に反した』のところには色々ツッコミたいけれど、今はそれどころではない。


「でも、あからさまにおかしいんです……。明ちゃんが昨日暁君の左手の薬指についている指輪を指摘してから、お昼だって一緒に食べないし、目も合わさないし、さっきだって晩御飯を食べてこいって……」

「それなら見てみよう!」

「え?」

「暁様の様子をだよ!本当に浮気をしているかこの目で確かめるんだ!まず暁様を探しに行こう!」

そう言うと乾さんは私の腕を掴んだ。

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