計画的恋愛
「許さないって決めるのはひよだから」

暁君がそう言うと、お兄ちゃんはぐるんと私の方へと振り向き、鬼の形相のまま私の両肩を掴む。


「ひより!嫌だろ!?今すぐ断れ!」

「落ち着いて、お兄ちゃん。まだ私は結婚の承諾はしてないから」

私はお兄ちゃんを宥めるように言った。

「そうなのか!安心した!」

だが私は、そんな喜ぶお兄ちゃんの手をサッと振り払う。


「え?」

お兄ちゃんは私の行動に呆然。
私は呆然とするお兄ちゃんを無視して、暁君の指に手を伸ばし掴む。


「ひ、ひより……?」

「でも暁君のことは大好きなの……。だから暁君と付き合うことを認めて?」

私はぎゅっと暁君の指を握りながら、お兄ちゃんに自分の気持ちが伝わるように言った。


「ひより―――――――――!!」

『バァン!』

「壮亮!やっぱり帰ってきたのね!?」

そこにリビングのドアを思い切り開けて、ママがやって来た。

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