計画的恋愛
居場所は何処かまでかはわからないけれど、半径25m以内の二階以上の建物には居る。
何もせずに此所で観ていられない。

探しに行こう!



『止めろ!』


立ち上がったその時、聞き覚えのある声が響き渡った。

その人物はキヨちゃんを抑えている男の腕を掴むと次々と突き飛ばす。

髪型も違うし、眼鏡に帽子をつけて顔は見えない。

でもさっきの声…絶対お兄ちゃんだ。


『キヨちゃん、大丈夫!?』

するとその人物はキヨちゃんに駆け寄りながら、帽子に眼鏡にカツラを脱ぎ捨てた。

やっぱりお兄ちゃんだった。


『そ、そうすけ、くん……?』

キヨちゃんは掠れて震えた声。

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