計画的恋愛
何だかんだで、あっという間に三週間が経ってしまった。

私は大学の準備もあって忙しかったので、家事は相変わらずの状態。

暁君は私に家事をしなくても良いって言ってくれたけれど、女としてそれはどうなんだろうか……。


そしてお兄ちゃんはと言うと、三週間の間本当に毎日メールと、二日に一回は電話をしてきていた。

流石に鬱陶しくなってきた……。

しかも今日ママとパパは大阪へと旅立つ。

昨日ママがお兄ちゃんがまた東京にやってくるんじゃないかと釘を刺す電話をしてくれたお陰で、どうやら今日はちゃんと仕事に行っているようだ。

でも今日から毎日電話まで掛かってきそうで怖いけど……。


「パパは明日から仕事かもしれないけれど、せめてママは明日の私の入学式までは居れば良いのに……」

「パパを一人で行かせるのはママが心配だし、それにひよりには暁君がいるから大丈夫でしょ」

「うんうん」

ママとパパは安心しきった顔。


娘を簡単に彼氏に預けてしまう親もどうかと思うよ。

でも暁君は両親からの信頼度が高いからな。

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