クールな部長は溺甘旦那様!?
「俺が今日ここへ君を連れてきたのは単なる気まぐれだが、少しは気晴らしになったか?」

「気まぐれなら、ひとりで来てもよかったじゃないですか」

もしかして、剣持部長は私に気を遣ってくれたのかな? 

そう思いつつも、なんとなくそんな可愛くない言葉が口を突いて出てしまう。それでも彼は顔を曇らせることなく言った。

「そう言われたらそうだな。けど、君に伝えたいことがあったのも確かだ」

「伝えたいこと? 仕事の話ですか?」

そういうと、彼はゆっくりと首を振った。

「実は、来週の土曜に俺も含めて実家の会社が謝恩会に招待されているんだ。それに同伴してもらう、もちろん妻として」

「実家の会社?」
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