クールな部長は溺甘旦那様!?
「またこうやって飲みに付き合ってくれないか?」

「え……?」

「興味のない飲み会や会食に行くより、君とこうして静かに飲んでいる方がいいということがわかった」
いちいち堅苦しい言い回しをする剣持部長がおかしくて、私はつい噴き出しそうになってしまう。

もしかしたら、照れ隠し……とか?

私も剣持部長と飲んでいて嫌な気はしなかった。それに、慎一に裏切られて嫌なことがあったというのに、自分はこうして笑っていられるのが不思議なくらいだ。

「いいですよ、また飲みに誘ってください」

すると彼はほっとしたように目を細めて笑う。

そんな彼の表情を見ていると、私の心はなぜか穏やかでほんの少し胸が波打った気がした。

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