クールな部長は溺甘旦那様!?
「けど、なぜか店にいるはずの君が駅前にいたから声をかけたんだ。そうしたら散々俺に文句をぶつけた挙句、酔いつぶれて倒れた。君がどこに住んでいるかも知らないし、仕方ないから俺のマンションに連れてきてやったんだ」

「そ、それは……面目ないです」

あー! そうだ! 思い出した、駅前で剣持部長を見つけてなんで来なかったのか、だの奢ってもらっただけだの言って、その後多分倒れたんだ。

「しかも、部屋に着いた途端に目が覚めて、そうかと思えばトイレに駆け込んで三十分も出てこなかった。トイレで寝られても困るからな、衣服を緩めて寝かせておいたんだ」

「そう、だったんですか」

最悪だ私……神様、時間を巻き戻してください。

剣持部長は長い脚を組み替えると、ハァとため息をついた。
< 70 / 362 >

この作品をシェア

pagetop