メーデー、メーデー、メーデー。

 つくづく損な性格だな、木南先生は。と苦笑いをしてしまう。

 「…神様は、私から大切な人を根こそぎ取り上げて行く。私は誰も幸せに出来ないんです。私の傍にいると、みんな不幸になってしまう」

 床に視線を落とした早瀬先生は、脱臼したかの様に肩も落とした。

 「…酔っぱらっているんですか? 早瀬先生」

 そんな早瀬先生にも半笑いになってしまう。

 「…え?」

 「酒入ってないですよね? 仕事中ですし。自分に酔いすぎですよ。『神様は~』って言い出した時、どうしようかと思いましたよ。何、また逃げているですか。逃げてしまった過去は、もう取り返しが付きませんが、今また逃げるなんて有り得ないですよ」
 
 薄ら笑いを浮かべるオレに、

 「…人が真剣に話をしている事をからかうのは、趣味が良いとは言えないよ。柴田くん」

 早瀬先生が嫌悪感を醸し出した。
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