メーデー、メーデー、メーデー。

 「それが、ビックニュースなんですよ!! オレ、遂にやりましたよ!! 今度、桃井さんと食事に行く約束をしたんですよ!! 木南先生、オペが終わったら桃井さんが喜びそうなオシャレな店を教えてください!!」

 しかし、この喜びは短めには話せない。というか、長尺で延々と語りたい。

 「まじか!! やったな、研修医!! でかした!!」

 『ちょっと来い』とばかりに手招きする木南先生に近付くと、木南先生がワシワシとオレの頭を撫で回した。

 お互いの恋愛成就を喜び合うオレたちの関係は、友情といえるほど同等ではなく、やはり姉弟の様なゴリゴリの師弟愛で、この関係性がとても心地良いと思った。

 「だけど、やっぱりアンタは馬鹿だねぇ」

 そんな心の姉・木南先生がオレの頭を撫でる手を止め、呆れた。
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