アーモンド~キミとの物語~
それから数日後
この日はみんなでお祭りと花火大会に行く日だ
秋斗からの電話のあとにほのかからみんなに連絡が入っていて
"女子はみんな浴衣ね♡時間は20時に近くの公園に集合ね!Byほのか"
と書いてあった
夕飯を食べたあとに咲良に着付けをしてもらっていた
「髪型はこれで良し、と。あ、ちょっとそれ持って」
「うん」
浴衣は昔咲良が着ていたもの
白生地にピンクの花模様に黄色の帯
髪には同じ花模様の簪(かんざし)が付けられていた
しばらくして着付けが終わる
「ん、良し。可愛いわよ」
「ふふっ、ありがとうお姉ちゃん」
時計を確認すると19時40分を差していた
集合時間が迫っていたためパタパタと足早に家を出る
「気をつけてねー」
「はーい。いってきまーす」
玄関を出ると創汰と愛未が待っていた
「二人とも!」
「千咲可愛いー!」
「ああ、良く似合っている」
創汰たちょっと照れたようにそっぽを向きながら言う
愛未は黒生地に紫の花模様に赤の帯
創汰も今回は甚平を着ていた
灰色をベースにした創汰らしいものだ
「ありがと。二人もすごく似合ってるよ?さ、行こっか」
「おう」
「うん!」
3人は待ち合わせの公園へと向かった