ただいま冷徹上司を調・教・中!
終業後、出張前の凱莉さんから預かっていた鍵で部屋に入る。

疲れて帰ってくるであろう凱莉さんの為になにかしたくて。

私はお風呂掃除と簡単な晩御飯を用意した。

テーブルに料理をセッティングしていると、玄関の方でドアの開く音が聞こえた。

「お帰りなさい」

慌てて出迎えると、凱莉さんは緩く笑って「ただいま」と返してくれた。

「食事の用意ができてます。お風呂入れてくるので、先に着替えてください」

「ありがとう。そうさせてもらうよ」

凱莉さんはキャリーを抱えたまま、着替えのために寝室に入っていった。

堅苦しいスーツを脱いだら少しはリラックスできるかもしれない。

お腹が満たされたらお風呂でゆっくりと疲れを取ってもらおう。

そのあとはマッサージでもしようか。

給湯栓を開け、お湯ボタンを押してリビングに戻ると、直ぐに凱莉さんが入ってきた。

「ご飯、もう食べますか?」

帰ったら話があるとかなり深刻な顔で言われたのだ。

何かあるならご飯の前に解決した方がいいかもしれない。

そう思って凱莉さんに訪ねたのたが、凱莉さんはテーブルの前に座った。

「先に晩メシにしてもいいか?ずっとまともに飯食ってなかったんだ。そのあとゆっくり話させてくれ」

「……わかりました」

どんな話なのかはわからない。

けれど凱莉さんの表情から、今までみたいに軽い話ではないということだけは感じ取れた。

なんだかとても聞きたくない……。
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