浅葱色が愛した嘘
しかし、その言葉に土方は鋭い目線を送ると拍車がかかったように沖田の胸ぐらを掴んだ。
『お前が惚れた女だろ!!
なんで俺が任せられなきゃいけねぇんだよ!!
あいつはな、お前を想って泣いてんだぞ!
惚れた女も守れねぇ、クソ餓鬼が刀振り回して国を守ろうなんざ、考えるんじゃねぇ!』
土方は沖田を殴り飛ばすとそのまま部屋を出て行ってしまった。
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嵐が通り過ぎたような静けさ。
『いってぇ____』
沖田は殴られた頬に手を当てる。
かすかに口の中では鉄の味がした。
沖田はポツンと一人、部屋の真ん中で座り込み呟いた。
『僕だって初めてなんだよ。
女に惚れたのは___
だからこそ、こうゆう時
どうしていいのか分かんねぇんだ……』
力なく発せられたその声は誰にも届く事なく静かに消えていった。
土方さんに取られるのかな_____
沖田はその場に仰向けになると
熱くなる自分の目から零れ出すものを必死で抑えこんだ。