浅葱色が愛した嘘
何度も何度も、二人は唇を重ねた。
その接吻は自然に激しさを増してゆく_____。
乱れる呼吸は幸せを感じさせ、
絡まり合う舌を押し返すように、桔梗は必死にすがりつく。
『怖くない?』
不意に桔梗の耳に届いた沖田の声は不安気でまるで、壊れたものに触れているかのように、
その両手はかすかに震えている。
『大丈夫。
何も怖くない。
沖田さんに抱かれるのなら私は幸せだ』
チュっとリップ音を立て、沖田の頬にキスをした。
沖田はほんのりと顔を赤く染め、ゆっくりと桔梗の着物に手をかける。
それと同時に、桔梗は左胸の刻印を隠すように沖田に体をくっつけた。
『桔梗_____綺麗だ…。』
何度も見ても惚れ惚れしてしまう程。
傾きかけた日の光は桔梗の体を照らし、その肌はキラキラと輝いていた。