浅葱色が愛した嘘
再会
新撰組の屯所から少し離れた所に千年桜は存在する。
だんだんと霧が立ち込め、辺りは視界が悪くなっていく。
妖の力がを使い、
人間の走る早さよりも何倍ものスピードで大地を駆け抜けた。
はぁはぁはぁ……
これが千年桜_____。
初めて見た。
噂には聞いた事があるが、まさかこれほどのものとは……
ただの桜の木なんかじゃない。
辺り一面、妖気が漂っている。
噂に聞いた、血を吸いその命を繋いでいるという話……
あながち嘘ではないらしい。