浅葱色が愛した嘘
『げほげほッ……
土方さん…お願いがあります…』
咳き込む度にゴホリと吐かれる血は、
沖田の苦しさを物語っていた。
『どうした?なんでも聞いてやるよ。』
そんな土方の言葉に沖田はフッと微笑む。
『僕の身体は…もう限界です…
だから…僕が死んだら…
誰にも知られないように僕のお墓に桔梗と生桜も一緒に埋めてください。
あの世ぐらいは、家族三人で暮らしたいです……』
それが沖田の願いだった。
『あぁ、分かった。
絶対に約束する。
だから、向こうの世界でちゃんと幸せになれ。』
総司………約束するよ。
お前の雄姿をこれからの隊士たちに伝えていく。
一番隊隊長、沖田総司。
お前は俺の最高の部下であり、友だ____。