浅葱色が愛した嘘
『私はただの女だ。
いや、女を捨てた女と言った方が正しいのかもしれない。
この新撰組に深入りするつもりはないが
裏切ったりはしない。
だから頼む。
私の事は何も聞かないでくれないか。』
私が人間ではく、妖だと言うことだけは絶対に気づかないでほしい。
桔梗は確かにそう思った。
今は知られる事のない妖の存在。
きっとこの正体が知られれば
ここにいる皆はきっと桔梗に刃を向ける。
その時、殺さなければいけない事は目に見えていた。