浅葱色が愛した嘘
話を終え、長い廊下を進み、沖田の自室へと戻る。
他の平隊士と同じ部屋では危ないと判断するも、他に部屋の空きがないため、
沖田の部屋で生活することが先ほどの会議でも決められていた。
他の隊士には、新しい幹部として通すらしい。
でも、自由はまだなさそうだ。
桔梗は知っていた。
ただ廊下を歩いて沖田の部屋に向かうだけなのに、監視の目がある事を。
さっきの山崎とやらか…
全く…でもしょうがいことか。
桔梗は独り言のように呟いた。
『桂の首を取ったら私はすぐにここから消える。
安心しろ。
私に刃を向けない限り私からは殺さない。』
それはあくまでも独り言。