浅葱色が愛した嘘




『ねぇ、澄朔。


試合をしてみないか?』




沖田は桔梗に言った。


だが、一番隊の隊員が桔梗と同等な実力を持っていない事ぐらい沖田には分かる。



隊士の戦力の底上げと言った所か。




『いいだろう。


私と手合わせをしてくれる人は誰だ?』




ただでさえ、沖田が初めて負けると感じた相手。


しかも女相手にだ。


気に入らないのもあったが、認めざるおえない。




『うーん。
そうだね、ここにいる隊士全員を相手に一気に試合をしてもらおうかな。』



沖田の目だけが笑っていなかった。


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