バッドテイストーヴァンパイアの誤算ー

はっはっと、緊張で短い呼吸の彼女の手を空いた方の手で取る

そしてその白く美しく、暖かで柔らかく肉厚な掌を牙で十字に引き裂く

たちまち彼女の手からは、血が溢れだす

でも、彼女はそれどころではないからそれについてはなにも声を上げない

だけど、泣きながら必死に俺に懇願する

「…っ、はやく、早く戻して、血ならいくらでもあげるから!!」

やっぱり彼女は優しい、俺にこんなに傷付けられていても俺のことばかり心配している

こんな時でさえ美しく俺を魅了している

オレはそんな彼女に見惚れながら、彼女が俺に動揺して心配していることに思わず笑顔になってしまう

そして、血まみれの彼女の手に

俺の心臓を掴ませるー


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