バッドテイストーヴァンパイアの誤算ー
彼の目線にどきどきする
「いやいや、ヴァンパイアなんていないし、そもそも牙とかないじゃん」
(普通につっこんじゃった)
今さっき首に噛みついてきたけど、そこには反対側の首筋や胸のようなポツポツもなければ血も流れていない
その私の指摘に、彼の瞳が揺れてドキッとした顔になったかと思うと、顔が赤くなっていく
(…?)
顔を隠すかのように片手を口の前に持っていき視線をそらす
「今はないけど、すぐに生えてくる…」
ポツリと、呟く
さっきから私を翻弄する彼が赤くなり、子供みたいな言い訳にちょっとかわいいと思ってしまった
「いやいや、もうその設定やめよ…?」
バカにしていないが彼に助け舟を出すつもりで提案してみる
彼はジロッと私を睨み、
「爪ならある!」
といって、私の手をとり人差し指に彼の鋭い爪を立てる
さっきまでは、なかったはずの普通のひとの3倍ほどの長く鋭い爪が彼の人差し指から伸びている
とても切れ味が良いようで、軽く私の人差し指に触れただけで痛みはなく、痒いような感覚が残る
たちまち彼が触れたところから血がにじむ
真新しい紙で手を切るように切れ味がいいなと感心してしまう
でも、それと同時にヤバイという感覚と恐怖が蘇る
そうだ、得体の知れない人に指先だけとはいえ傷つけられた
彼の爪の仕組みはよく分からないけど、充分凶器になることは分かった
言っていることも無理があるのに彼は本気のようだし、本当にちょっとおかしい人なんだ…
(あまり刺激せずに彼と離れなければ…)
なんて考えていると、彼の瞳にドキッとする
私の血に目を奪われギラギラと輝いている
また背中がゾクッとして汗がじっとりと出てくる
肉食動物に睨まれたみたいだ
また、怖くて動けなくなってしまう
彼はゆっくりと私の手を持ち上げ口元まで、引き寄せる
「昨日ほどではないが、やはりイイ香りだ」
鼻でじっくりと臭いをかぐ
そして、口をそっと開けると中からあの大きくてざらざらした舌を伸ばしながら私の人差し指を口に含む
そして、おもいっきり吸う
「…っ、まっず!」
彼の顔が一瞬にして変わり、指から頭をバッと勢いよく離す
(だから、その設定やめればいいのに…)
「いやいや、ヴァンパイアなんていないし、そもそも牙とかないじゃん」
(普通につっこんじゃった)
今さっき首に噛みついてきたけど、そこには反対側の首筋や胸のようなポツポツもなければ血も流れていない
その私の指摘に、彼の瞳が揺れてドキッとした顔になったかと思うと、顔が赤くなっていく
(…?)
顔を隠すかのように片手を口の前に持っていき視線をそらす
「今はないけど、すぐに生えてくる…」
ポツリと、呟く
さっきから私を翻弄する彼が赤くなり、子供みたいな言い訳にちょっとかわいいと思ってしまった
「いやいや、もうその設定やめよ…?」
バカにしていないが彼に助け舟を出すつもりで提案してみる
彼はジロッと私を睨み、
「爪ならある!」
といって、私の手をとり人差し指に彼の鋭い爪を立てる
さっきまでは、なかったはずの普通のひとの3倍ほどの長く鋭い爪が彼の人差し指から伸びている
とても切れ味が良いようで、軽く私の人差し指に触れただけで痛みはなく、痒いような感覚が残る
たちまち彼が触れたところから血がにじむ
真新しい紙で手を切るように切れ味がいいなと感心してしまう
でも、それと同時にヤバイという感覚と恐怖が蘇る
そうだ、得体の知れない人に指先だけとはいえ傷つけられた
彼の爪の仕組みはよく分からないけど、充分凶器になることは分かった
言っていることも無理があるのに彼は本気のようだし、本当にちょっとおかしい人なんだ…
(あまり刺激せずに彼と離れなければ…)
なんて考えていると、彼の瞳にドキッとする
私の血に目を奪われギラギラと輝いている
また背中がゾクッとして汗がじっとりと出てくる
肉食動物に睨まれたみたいだ
また、怖くて動けなくなってしまう
彼はゆっくりと私の手を持ち上げ口元まで、引き寄せる
「昨日ほどではないが、やはりイイ香りだ」
鼻でじっくりと臭いをかぐ
そして、口をそっと開けると中からあの大きくてざらざらした舌を伸ばしながら私の人差し指を口に含む
そして、おもいっきり吸う
「…っ、まっず!」
彼の顔が一瞬にして変わり、指から頭をバッと勢いよく離す
(だから、その設定やめればいいのに…)