バッドテイストーヴァンパイアの誤算ー
彼女をベッドへ運ぶ、こうやって人型で女に接すると二年前を思い出す

「んんっ、ロキ~」

目をつぶりながら俺の首に手を回す

「ろき、すきっ」

思わず彼女の頬を撫でる

クスッと笑っている

(たまらない…)

ベッドへ降ろすと首にまわっていた手がばたんとベッド横のサイドボードに当たる
何故か俺は引き付けられるようにその引き出しを開ける

「俺の牙だ…」

(なぜだ?)

(もうとっくに俺のことなんて忘れてしまっていたんじゃなかったのか?)

(あのあと俺の言葉を信じた?)

よく分からない感情が渦巻く

「ろき、人間だったらいいのに」

(犬じゃない俺でもいいのか…?)

(俺は人間じゃないけど、ヴァンパイアだ)

喉が乾く、

先ほどからますます女の匂いが強くなって俺はすでに彼女に酔っていた

(あぁ、香りにクラクラする…)

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