隣の席の不思議系彼女
「いーなー!
美少女がさー、あんなにお前のこと好きでさー!」

「いやいや。
今は何だか悲しい事があったらしいから、聞いてあげよう」

俺達は壺山と共に教室を出た。

「わー……!!」

野崎が壺山邸に驚いている。
で、またあの執事さんが出てきた。

「お嬢様、本日はお二人のご学友とお帰りで」

「そうなんです。
お夕食を増やして頂けます?」

「かしこまりました」

「すっげ。こうなん?」

普通にしている壺山と執事さん。
驚いてキョロキョロしている野崎。

そりゃあ、そうだろう。
俺だってこないだ驚いた。

程なくして、壺山の部屋に通された。
野崎はこないだの俺のようにキョロキョロしている。

「さんちゃんがね……。
死んだの……」

「さんちゃん?」

壺山が悲しそうに言う。
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