Perverse
その一言にどれだけの思いが込められているのか。



今なら痛いほどよくわかる。



「三崎さんから嫌われてないのはわかってるけど、俺の想いと三崎さんの想いはイコールじゃないのもわかってる。」



「………」



「だから三崎さんに自分の想いを押し付け過ぎてしまってるんじゃないかって心配してた。俺は三崎さんの事が好きだから傍に居たいけど、迷惑だと思ったら言ってほしい。自分じゃわからないから」



津田さんのストレートな想いは、今のカサカサな私の心をふわりと優しく包んでくれる。



この気持ちを吸収出来れば楽になるのに。



同じ想いになれればいいのに。



それでも私は。



もっともっとカサカサになって、灰になって風にさらわれてしまっても。



きっとそれでも柴垣くんを求めると思う。



「私は津田さんの気持ちが迷惑だなんて思ってません。でも…」



津田さんと同じように、私も自分の気持ちから目を逸らすことは出来ない。



柴垣くんが私の事をなんとも思っていなくても。



「私の気持ち、伝えてもいいですか?」



やっぱり早く答えを出さなければいけないんだ。



津田さんを傷付けると、そう覚悟して私は津田さんと向き合った。
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