Perverse
ニヤリと笑った竹下さんは、指を折りながら柴垣くんと津田さんを比べ始める。



「仕事できるし」



柴垣くんだって、営業成績も顧客満足度もトップレベルだし。



「人望厚いし」



そりゃ万人受けはしない性格だけど、それをちゃんと解る人からは慕われてる。



「将来凄い出世しそうだし」



柴垣くんは大阪勤務から戻ってきたばかりなのだから、これからなんだ。



「ナチュラルイケメンだし」



部類は違うから比べようがないけど、柴垣くんのイケメン度は半端ない。



「なにより優しいですもんね」



…口が悪いところもあるけれど、その中にも優しさが含まれてるから大丈夫。



「きっと彼女になったら、めちゃくちゃ大事にしてくれますよ」



うん、津田さんなら間違いなく大切にするだろう。



あの最上級の優しさで。



「うっわ。三崎さん、どうして津田さん選ばなかったんですか?勿体ない」



両腕を広げオーバーリアクションで頭を振る。



「……勿体ない…」



「うぉいっ!」



間髪入れずに突っ込む柴垣くんを見上げると笑いが出る。



「勿体ないとは…全然思わないよ?」



そもそも私は柴垣くんと津田さんを比べたことなんて一度もないし。



「それは竹下さんもでしょ?」



竹下さんだって柴垣くんを好きになったんだから。
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