Perverse
楓をその気にさせておいて、いったいどういうつもりだと思ったりもしたけれど、あの二人はきっとこういう関係の方が似合っているのかもしれない。
「私、楓さんの言ってたこと、少しわかる気がします」
突然ポツリと呟いた沙耶ちゃんは、流し終わったお皿を水切りに置いて水を止めた。
「結菜さん、柴垣さんを好きになってから、どんどん変わったでしょ?」
「そうかな」
「すっごくいい方に変わりました。綺麗で優しいみんなの結菜さんから、綺麗で優しくて可愛くて強い結菜さんになっちゃいました」
私は「それは褒めすぎ」と笑うと、沙耶ちゃんは首を振った。
「そんなことないです。みんなそう言ってます。そんな結菜さんに柴垣さんが変えたんだって思うと、正直言って羨ましいです」
「羨ましい?」
「はい。だって私はまだ、そんな人に出会ってないから」
「沙耶ちゃん……」
自分を大きく変えるほどの出会いなんて、なかなかあるものじゃない。
あったとしても気付かないことだって十分にあるんだ。
現に私は柴垣くんと出会って6年もたつ。
随分な遠回りもした。
ひょっとしたら、このまま気付かず過ごしていたかもしれないんだ。
そう思うと、私と柴垣くんが今こうして一緒にいることが奇跡のように思えた。
「でも必ず私にだって運命の人がいるって信じてます。結菜さんを羨ましがりながら、女磨きします」
ニッコリ笑った沙耶ちゃんはいつもと同じように。
いや、いつも以上に可愛らしかった。
「私、楓さんの言ってたこと、少しわかる気がします」
突然ポツリと呟いた沙耶ちゃんは、流し終わったお皿を水切りに置いて水を止めた。
「結菜さん、柴垣さんを好きになってから、どんどん変わったでしょ?」
「そうかな」
「すっごくいい方に変わりました。綺麗で優しいみんなの結菜さんから、綺麗で優しくて可愛くて強い結菜さんになっちゃいました」
私は「それは褒めすぎ」と笑うと、沙耶ちゃんは首を振った。
「そんなことないです。みんなそう言ってます。そんな結菜さんに柴垣さんが変えたんだって思うと、正直言って羨ましいです」
「羨ましい?」
「はい。だって私はまだ、そんな人に出会ってないから」
「沙耶ちゃん……」
自分を大きく変えるほどの出会いなんて、なかなかあるものじゃない。
あったとしても気付かないことだって十分にあるんだ。
現に私は柴垣くんと出会って6年もたつ。
随分な遠回りもした。
ひょっとしたら、このまま気付かず過ごしていたかもしれないんだ。
そう思うと、私と柴垣くんが今こうして一緒にいることが奇跡のように思えた。
「でも必ず私にだって運命の人がいるって信じてます。結菜さんを羨ましがりながら、女磨きします」
ニッコリ笑った沙耶ちゃんはいつもと同じように。
いや、いつも以上に可愛らしかった。