Perverse
初めて漏らす女としての本音。



しかも相手は散々苦手意識を持っていた柴垣くんだなんて。



楓は一体どう思うんだろうか。



不安になって俯いた私を、ふわりと暖かい腕が包み込んでくれた。



「…楓?」



「ねぇ、知ってる?結菜ね、最近違うことでも噂になってるのよ」



「…え…知らない」



「でしょうね」



楓はふふっと笑って私を離す。



楓の顔を恐る恐る見上げると、その笑顔はとても嬉しそうで。



私の不安を一気に解消してくれた。



「三崎さんは最近神がかってるって。今までは才色兼備でスキがなくて完璧だったけど、最近は少しのスキと可愛らしさも兼ね備わって、まさしく神だって」



『完璧』『神』というワードにまたプレッシャーが襲ってきて、笑顔が消えてしまったのが自分でもわかる。



私の虚像はどこまでいくのだろう。
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