私の遠回り~会えなかった時間~
「もう叔母さんから知紗のお母さんに俺達の事は伝わっていると思う。今週中には一度ちゃんと知紗のうちに挨拶に行くよ。」
身体の中から熱いものがこみ上げてきた。
私の顔はきっと真っ赤だ。
「知紗、俺は突っ走りし過ぎているか?もっと時間を掛けた方が良いのか?」
ちょっと戸惑っているような表情をしている彬さん。
「早く俺のモノになれよ。」
何だか矛盾しているセリフに、彬さん自身は自覚しているのかな。
彬さんは私の顎に手を掛けると、長いキスをした。
私の目が自然に閉じる。
私、彬さんに守られている。
そんな温かい気持ちで、帰宅した。
私が帰宅をすると、何だかそわそわしているお母さん。
「あら、ちゃんと帰って来たのね。」