ねぇ先輩、名前をよんで。



初めて会っても分かるほど、

彼から気持ちが溢れていた。


いいな。

こんなに思われていたら幸せだろうな……。


そんなことを考えていた時、

先輩は私に尋ねた。


『キミは何か頑張ってることがある?』


『え?』


何か。

そんなこと考えたことも無かった。


今まで出来ないことを考えるばかりで、

自分がしたことを見つめ直すことはあっただろうか。


『待ってるばっかりじゃ、きっと何も変わらないんだよね

だから自分から1歩踏み出して変えなきゃいけない』


先輩は自分に言い聞かせるみたいに

そんなことをつぶやいた。

自分から一歩……。


確かに、話しかけられるのを待っているばかりじゃ、


何も変わらない。


自分から何かをしなきゃ、

現状維持のままなのは当然だった。





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