ねぇ先輩、名前をよんで。
「おはよう~」
「おはよう」
高校1年生の2学期が始まりはや2週間。
夏休みという長い休みを経て
なかなかやる気の出なかった学校にも慣れて来た。
外はまだまだ暑いし、
早起きはしなくちゃいけないしで
イマイチ調子は上がらないけど、
みんなと話している時間はけっこう好きだ。
ふんわりとしたボブに少しだけ赤みがかかった髪色を揺らし、
私は自分の席につく。
すると
すぐに後ろにいた水瀬風香(みなせふうか)ちゃんが私の肩を叩いた。
「やっほー、待ってたよ」
風香ちゃんはロングヘア―の黒髪が良く似合う
女の子らしい子。
出席番号が前後ということもあり、
私たちは入学後すぐに仲良くなった。
「待ってたって?」
「この間の先輩とどうなったのか気になってさ」