ねぇ先輩、名前をよんで。





そしてその日の帰り道。

優は言った。


『なんかさ、

私達さ、常に一緒にいたなって思わない?』


『そうだね』


『それでくっついちゃうとか周りもビックリだよね』

『俺だって優と付き合うなんて思いもしなかったよ』


『そう?私はしてたよ。

だってずっと春のこと好きだったから』


『……っ』


嬉しかった。


本当は俺も前から好きだった、って

伝えたかったけど恥かしくて言えなかった。


いつか言える時に言えばいい。

そんな風に思っていた時。



『春……っ、優ちゃんが……』


優が事故にあったと、電話で聞いた。


ウソだって、

何かの冗談だって思いながらも、


呼吸を乱しながら両親と一緒に急いでタクシーに乗り込んだ。



嫌だ、嘘だ。

何かの間違いだ。




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