御曹司と契約結婚~俺様プレジデントの溺愛に逆らえません~
「悪いけど、鷹凪が来るまで少し待たせてもらうね」

深々と腰かけて足を組む姿はふてぶてしくて、一連の言動に輪をかけて高慢な印象に見えた。テレビの中のイメージと一緒だ。

(このひと、やっぱりすごく苦手……)

「今、お茶をご用意しますね」

引きつった作り笑いで言う奏に、小田桐は「おかまいなく~」と軽く手を振る。

暇なのか、近くにあったリモコンを手に取り勝手にテレビをつけ始める。各チャンネルを流し見た後、あるワイドショーで手を止めた。

“特集・吉良総理の謎に包まれたプライベートに密着”

「あっははははは」

(ああ……)

沈痛な面持ちの奏と遠慮なく大爆笑する小田桐。

日本茶とお茶菓子を運ぶと「まぁ奥さんも座ってよ、見てあれ、ウケるから」そう言ってテレビを指し示した。

コメンテーターの語る鷹凪のプライベート予想では、奏はフリーランスでバリバリ稼ぎを上げる美人系キャリアウーマンで、そのイラストがこれまた奏と正反対だった。

小田桐がいっそうおもしろそうに吹き出す。
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