恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
裸になって流れるシャワーの下に立つと、また涙が出てきた。
お湯の流れる勢いを最大にして、ひとしきり泣いた私は、手早くシャワーを済ませた。

こんな事態が起こったことを、お姉ちゃんに悟られるわけにはいかない。
だから、お姉ちゃんが帰ってくる前に、ここを出なきゃ。

あれからどれくらい経ったんだろう。
ていうか、今何時だろう。
と思ったところで、ハタと気がついた。

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