恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
え?目の前にいる、この人が・・・ズボラ?って・・・本当?
信じられない!
そんな風には全然見えないんだけど・・・。

まさか、岸川さんからそんな“懺悔めいた告白”をされるなんて思ってなかった私は、目をパチパチさせながら、端正な顔に、憐れな表情を浮かべている岸川さんを見ていた。

「だからさ、俺一人じゃ仕事できないんだよ。誰かが俺のそばにいて俺を注意してくれなきゃ、仕事が成り立たないんだ」
「そんなにひどいんですか」
「さあ。俺、自覚ないし」
「あぁ、なるほど・・」
「湖都ちゃん、事務の経験ある?」

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