恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
そう気づいたら、心が軽くなっていくのを感じた。
自分で自分を追いつめる。そして自分で勝手に重くとらえたり、自分の心を縛りつけてしまってる。
私の悪い癖だ・・・。

私は、翔の寝顔に向かって声を出さずに「ごめんね」と口を動かした。

こんな・・不器用で、翔を頼ってばかりのヘナチョコママでごめん。
でもママは、翔、あなたという存在を含めてやっと「私」という存在でいることができるの。
それは翔を身ごもった時からずっと思っていること。一貫した私の想い。

翔、これからもママを支えてね。ママは翔が必要よ。愛してる―――。

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