恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「長野のお店の方ですけど、一度だけ。友だちと、友だちの子どもと一緒に」
「ということは湖都ちゃん、長野に住んでたのか」
「あ・・・・はぃ」
「住んでた」と過去形で言われて、私は一瞬「しまった」と思った。
翔にはまだ、離婚のことや、もう長野には戻らない予定であることを言ってないから。
私は思わず翔を見た。
でも3歳の息子は、大きな建物と、その中に何があるのかが気になるみたいで、どうやら私たちの会話は聞いていなかったのか、微妙な言葉使いの“違い”にも、全く気づいていないようだ。
まぁ、そういう違いに気づく年齢でもないだろう。
とにかく・・・良かった。
私は心の中で安堵の息をつきつつ、岸川さんにはこのこと、後で言っておいた方がいいかもしれないと、メモを取った。
「ということは湖都ちゃん、長野に住んでたのか」
「あ・・・・はぃ」
「住んでた」と過去形で言われて、私は一瞬「しまった」と思った。
翔にはまだ、離婚のことや、もう長野には戻らない予定であることを言ってないから。
私は思わず翔を見た。
でも3歳の息子は、大きな建物と、その中に何があるのかが気になるみたいで、どうやら私たちの会話は聞いていなかったのか、微妙な言葉使いの“違い”にも、全く気づいていないようだ。
まぁ、そういう違いに気づく年齢でもないだろう。
とにかく・・・良かった。
私は心の中で安堵の息をつきつつ、岸川さんにはこのこと、後で言っておいた方がいいかもしれないと、メモを取った。