恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「まさかとは思うが“愛してるからに決まってるじゃないか”なんて陳腐な即答を期待してたのか?おいおい、いい加減ロマンチックな幻想から目を覚まして現実を直視しろよ。結婚生活っていうのは、いわば妥協の産物だ。もっとも?互いに好意がなければ一つ屋根の下で暮らすこともできないだろうが・・。おまえは俺が稼いだ金で、何不自由なく暮らせているんだぞ。それなのになぜそれ以上のことを俺に望むんだ?俺には我慢ばかりさせやがってるくせに。大体おまえだって似たような理由で俺と結婚したんだろ?俺のことを“愛している”から結婚したと言えるのか?え?正直に言ってみろよ“違う”と!俺に養ってもらえることに安心したから俺と結婚したんだと認めろよ!」