浮気してるくせに平然な彼
心配してくれる橋本を横目に『大丈夫だから』と、息を切らしながら伝える。
「…………堀内くんがベッドに来ないなら、私がそっちに行く」
――――もう、”気にするな”と言う気力もなく、”風邪引くからくるな”と言う気力もなく、下を向いて堪える。
石田達が帰ってくるハズもなく、橋本の横で必死に一刻を耐えしのぐ。
橋本は眠さに堪えきれなくなったのか、俺の横で下を向いて静かに眠ってしまった。
……………ったく。
橋本のバカ!!!
腕だけ縛られた俺だけど、手が使えなくなったワケじゃない。布団を持ち橋本に掛ける。
横に座り直すなり、ゆっくり橋本によりかかってみるも、ますます興奮が酷くなるばかりで、結局一睡もするコトなく朝を迎えた。
マジで地獄だった。
なんなら俺このまま死ぬんじゃってくらいヤバかった。