溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「くぼぅ。
これもやっといて」

お昼前に石川さんががさっと置いたのは、大量の注文書だった。
日付を確認すると一週間も前のものもあり、納品日が切羽詰まっている。

「やってくれるよなぁ」

「……はい」

石川さんに逆らうなんてスキルを持ち合わせない私は、黙ってキーボードを叩きはじめた。

「久保は昼休み、行かないのか」

後ろに立った蔵人さんを振り返れない。
せっかく今日は、お昼を一緒に食べようと約束したのだ。
なのに。

「……昼休みを返上しないと仕事が終わらないので」

カタカタとキーを打ち続ける私に、蔵人さんは横に置いた注文書を確認している。

「なぜこんなに溜めた?
日数的に納品が厳しいものもあるぞ」
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