溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
でもそれ以上にいくら脅されても蔵人さんと別れるとは絶対に言いたくなかった。

以前の私ならわかりました、別れますってすぐに言っていただろう。

自分でもこの心境の変化はわからない。
これがいい結果なのか悪い結果なのか。

それにしても、この頬の腫れはどうやって誤魔化したものだろう?
絶対蔵人さんに追求される。


倉庫から戻ると蔵人さんは外回りに出ていた。
この状態で見られないのを安堵しつつ、ハンカチを濡らして冷やす。

蔵人さんは私が帰るまで戻ってこなかったし、帰り着いて鏡を見たらそれほど目立たなくなっていた。
帰ってきた蔵人さんも気づいた様子はなくて安心した。


後から知ったが、女子社員たちは不可侵条約という協定の元、互いに牽制し合っていたらしい。
お茶出しについては営業部女子のみに許された特権なのだとか。
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