溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
お決まりの台詞を吐くと、足音が遠ざかっていく。
玄関の自動ドアが閉まると、一気に身体の力が抜けた。

「久保」

「はいっ」

あたりが日常に戻っていく中、蔵人さんの冷たい声に背筋が伸びる。

「会議室で待ってろ」

「はいっ」

蔵人さんは一度も私に顔を見せないまま、先に行ってしまった。

……やっぱり怒ってるよね。

秘密を作ってしまった自分が悪いのは理解している。
どんな結果が待っていたとしても、蔵人さんが洋から私を守ってくれただけで満足だ。



会議室で待っていると、少しして蔵人さんがやってきた。

「待たせた」
< 167 / 248 >

この作品をシェア

pagetop