溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「私の代わりに蔵人さんが殴られたから。
私が蔵人さんに秘密なんて作ったから。
生活費も使い込んだから」

蔵人さんは黙ってる。
重苦しい沈黙がその場を支配した。

「……二度と会社で、このような騒ぎを起こさないように。
それと今日はもう仕事にならないだろうから、帰っていい」

「……はい」

それ以上なにも言わずに蔵人さんは会議室を出ていった。

「怒ってるよね。
呆れてるよね。
きっと私なんて、嫌いになったよね」

蔵人さんのいなくなった空間に聞いたって、なにも答えてくれない。



家に帰るとソファーの隅で膝を抱えて丸くなる。
きっとここでの生活ももう終わりなんだろう。

「蔵人さん……」
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