溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「俺は絶対悪くない。
悪いのは全部おまえだからな。
失敗して君嶋ともども恥をかけばいいんだ!」
言いたいことを言ってすきっりしたのか、石川さんはフラフラとどこかへ去っていってしまった。
まだ残っている今日の仕事をまるまる残していなくなってしまったのは困るが、忙しいいまは変に絡まれるよりはまし。
上から順に仕入れ先に電話をかけていくが、相手の反応は渋い。
「無理なお願いをしているのは重々承知しております。
そこをなんとかお願いできないでしょうか」
『えー、それって石川さんの担当でしょ。
ならなんで、彼が直接電話してこないわけ?』
電話の向こうの、担当者の声は呆れている。
普段、散々煮え湯を飲まされているのだ。
こんなときに頼ったって、協力してくれるはずがない。
困っていると、こっちに電話を回せとくいっくいっと指を振る君嶋課長が見えた。
「すみません、少々お待ちいただけますか。
……君嶋課長、三番です」
悪いのは全部おまえだからな。
失敗して君嶋ともども恥をかけばいいんだ!」
言いたいことを言ってすきっりしたのか、石川さんはフラフラとどこかへ去っていってしまった。
まだ残っている今日の仕事をまるまる残していなくなってしまったのは困るが、忙しいいまは変に絡まれるよりはまし。
上から順に仕入れ先に電話をかけていくが、相手の反応は渋い。
「無理なお願いをしているのは重々承知しております。
そこをなんとかお願いできないでしょうか」
『えー、それって石川さんの担当でしょ。
ならなんで、彼が直接電話してこないわけ?』
電話の向こうの、担当者の声は呆れている。
普段、散々煮え湯を飲まされているのだ。
こんなときに頼ったって、協力してくれるはずがない。
困っていると、こっちに電話を回せとくいっくいっと指を振る君嶋課長が見えた。
「すみません、少々お待ちいただけますか。
……君嶋課長、三番です」