溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
朝だって今日は時間がなくてほとんど食べられなかった。
それでお昼抜きなど夜まで保つはずがない。

「ちょっと。
ちょっとだけ席を外してもいいですか」

「久保?」

「すぐに戻ってきますから」

「ああ」

怪訝そうな蔵人さんを残して会議室を出る。
速攻で更衣室に行くと準備していた紙袋を掴み、途中の自販機でペットボトルのお茶を買って戻った。

「これ。
よかったら食べてください」

「あ、ああ」

困惑気味に紙袋を受け取った蔵人さんだったけど、中を覗いたとたんにくいっと眼鏡をあげた。

「具は蔵人さんの好きな鮭と明太子です」

「……ありがとう」
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