溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「それじゃあ、行ってくる」
珍しくジャケットとベストを脱いで会社から支給されているワインレッドの作業着ジャンパーを着た君嶋課長を、間抜けにもじっと見てみた。
……こんな格好でも似合っちゃうんだ。
スラックスにネクタイ、それに作業着ジャンパーはダサいと大多数の女性社員には不評だ。
けれど君嶋課長はその長身とスタイルの良さのせいか、完全に着こなしていた。
「あ、あの。
私もついていっていいですか。
こんなことになったのは私の責任ですし。
……お役には立てないかもしれませんが」
「勝手にしろ」
さっさと歩き出した君嶋課長を慌てて追いかける。
駐車場に回ると君嶋課長の乗り込んだ二トントラックの助手席に座った。
シートベルトを締めると君嶋課長は黙ってトラックを出す。
……き、気まずい。
なにも言わずに運転している君嶋課長に私も黙っていた。
珍しくジャケットとベストを脱いで会社から支給されているワインレッドの作業着ジャンパーを着た君嶋課長を、間抜けにもじっと見てみた。
……こんな格好でも似合っちゃうんだ。
スラックスにネクタイ、それに作業着ジャンパーはダサいと大多数の女性社員には不評だ。
けれど君嶋課長はその長身とスタイルの良さのせいか、完全に着こなしていた。
「あ、あの。
私もついていっていいですか。
こんなことになったのは私の責任ですし。
……お役には立てないかもしれませんが」
「勝手にしろ」
さっさと歩き出した君嶋課長を慌てて追いかける。
駐車場に回ると君嶋課長の乗り込んだ二トントラックの助手席に座った。
シートベルトを締めると君嶋課長は黙ってトラックを出す。
……き、気まずい。
なにも言わずに運転している君嶋課長に私も黙っていた。