溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
私の身体を離すと、蔵人さんはテーブルの上に置いたままになっていた結婚指環を手に取った。

「もう一度、この指環を着けてくれるか」

まっすぐに蔵人さんが私を見つめている。

「はい」

蔵人さんの手から左手薬指に指環をはめられると、幸福感でいっぱいになった。
目を細めて眩しそうに笑った蔵人さんが私のあたまを撫で、また唇が重なる。
離れては重なり、重なっては離れる唇は、足りないものをどうにかそれで満たそうとしているようだった。

「和奏……」

私を見つめる蔵人さんの瞳は熱を孕んでいる。
こんな蔵人さんを我慢させたくない。
それに、……私の身体も自分でも信じられないほど熱を帯びていた。

「蔵人さんを愛してる。
小雪に渡したくないほど」

そっと頬にふれると蔵人さんの唇に自分の唇を重ねる。
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