溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「……はぁ」

……それってどうなの?

私としては複雑な思いだが、くいっと蔵人さんが眼鏡をあげるから、ちょっと嬉しいかも。

「愛情を注いだら注いだだけ和奏は可愛くなるし。
それに変な誤解してヤキモチ妬いて、離婚まで切り出してくるとか……もう、無理だ」

顔を掴まれたかと思ったら、噛みつくみたいにキスされた。
開いたままだった唇から蔵人さんがすぐに進入してくる。
抑えきれない愛情を口づけで伝えられ、私の中を幸せで満たしていく。
収まりきれずに溢れだした愛情は、涙になって頬を伝い落ちていった。

「和奏を愛してる。
俺をこんな気持ちにさせたのは和奏だけだ」

ぐったりと寄りかかった私の耳に、蔵人さんのどきどきと早い心臓の音が響いている。

こんなに……こんなに、蔵人さんは私を愛してくれているんだ。
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