溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「和奏が嫌がることは絶対しないから」

押し倒した私の上から、蔵人さんが見つめている。
心臓の鼓動はどきどきと早いが、緊張しているというよりも甘さを含んでいる気がするのは気のせいだろうか。

ちゅっ、蔵人さんの口づけが耳元に落ちると、びくっと反応してしまう。
でも、怖いというよりもそこから火がつき、熱が全身に広がっていく感じがする。

「ん?」

安心させるようにか目一杯優しく笑うと、蔵人さんは私のあたまを撫でて額に口づけを落とした。
そのあとも私が怯えたような反応を見せる度に、何度も、何度も。
そのせいか、今日は恐怖を感じない。
おかげで無事に――。

「やっと蔵人さんとひとつになれた」

嬉しくて涙が次々にこぼれ落ちてくる。

「和奏……」

泣き出しそうに笑った蔵人さんの手が、私の涙を拭ってくれた。
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