溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「幸せだな」

「はい、幸せです」

笑い返すと唇が重なり、そのまま熱い波に身を任せる。
私は心も身体も蔵人さんに、完全に満たされた。


「和奏の髪」

心地いい疲れでうとうとしていたら、そっと蔵人さんにあたまを撫でられた。

「いきなりそんなに短くなってるから驚いたが。
和奏にとても似合っている。
和奏らしい」

そうか。
長い髪をばっさり切っただけでも普通は驚くし、それが男の自分よりも短いとなったらそりゃ驚くよね。
そんなことにも気づかず悲劇に浸っていた私は、やっぱり滑稽だ。
短絡的に髪を切ったのは後悔しかけたが、そんな風に蔵人さんが褒めてくれるのなら、切ってよかった。



目が覚めると蔵人さんはいなかった。
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