溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「……。
あっ、はい」

昼食を聞かれているんだと理解するまでに、少しだけ時間がかかった。
返事をすると君嶋課長が入っていくから私も一緒に入る。

「なんにする?」

席に座るとき、さりげなく奥の席にしてくれた。
そういえば今朝、喫茶店に入ったときもそうだった。

「えっと……」

メニューを渡され開いたものの悩んでしまう。

……お会計はどうなるんだろう。
割り勘だよね、きっと。
なら押さえないとね。

「……ボロネーゼのパスタにします」

おいしそうなカニやパンチェッタのパスタを泣く泣く諦め、一番安いパスタにする。

「いいのか?
ほんとに?」
< 48 / 248 >

この作品をシェア

pagetop